




KENGOKIMURA
Kengo Kimuraは、圧倒的な自然の力に囲まれて育ち、そのリズムと存在感を深く体感してきました。彼の自然へのつながりは、スノーボードを通じてさらに強くなりました。この活動を通じ、彼は自然の広大さに身を浸し、命の壮大な循環を目の当たりにしました。太陽が昇り、海面を温め、蒸発した水分が雲となり、山にぶつかり、雨や雪を降らせて川や大地を潤し、再び海へ戻っていく。この壮大な循環の中に、人間もまたその一部として存在しています。
Kengo Kimuraの作品の中心には、この循環の一体感があり、それは日本の古来からの精神性や文化観の本質を反映しています。彼は「朱」「黒」「白」の色を用いて、存在の核心的な要素を表現しています。朱は生命と再生を象徴し、黒は永遠と静寂を、白は純粋さと調和を示します。これらの色彩が組み合わさることで、自然の力強さ、永続する秩序、そして生命の根源が呼び覚まされるのです。
Exhibitions/Collaborations
2009
Dragon Alliance / Snow Goggle Graphics
2009年、コンペティションでの採用をきっかけに、Dragon社のスノーゴーグルにグラフィックアーティストとして参画。自身のアートワークがプロダクトとして世界展開される。以後も継続して同社と協働し、現在に至るまで複数モデルのグラフィックデザインを手がけている。
2015
Hospital Life Work
新潟県南魚沼市「BARM」にて、初の個展を開催。本展では、万年筆での表現を始めた初期作品を中心に、細密かつ内省的なドローイングを発表。繊細な線で構築されたダークな世界観を通じて、自己と向き合う制作の出発点を提示した。
2017–2025
Death Label Snowboards
2017年、スノーボードブランド「DEATH LABEL」よりグラフィックデザインのオファーを受け、以降毎年継続してメインラインのアートワークを担当。ブランド名の“DEATH”に呼応するように、「死と再生(蘇り)」をテーマにしたグラフィックを展開。黒を基調に、象徴的なモチーフやストーリーテリングを取り入れたアートワークで、ブランドの世界観を視覚的に深化させている。
2018–2025
Faction Skis × Dragon Alliance
2018年、スイスのスキーブランド「FACTION」より直接オファーを受け、ゴーグルブランド「DRAGON」とのコラボレーションモデルにてグラフィックを担当。以降、定期的にグラフィックを提供し、ブランドの世界観をアートで視覚化し続けている。
2024年
Nepenthes New York Exhibition
New Yorkのネペンテスにて大規模個展を開催。国際的な注目を集める場で、自身の今までの作品をシルクスクリーンプリントで表現し、日本古来の自然観「ジネン」をテーマに、「朱」「黒」「白」の色彩を用いて、自然の循環と人間の在り方を表現し、多様な観客層へ日本アートを届けた。
2025年
Ryutakuji Exhibition
新潟県南魚沼市・曹洞宗 龍澤寺にて個展開催。
寛永元年(1624年)創建の禅宗寺院である龍澤寺は、豊かな自然と静謐な空間を併せ持つ修行道場として知られる。本展では、日本古来の自然観「ジネン」をテーマに、「朱」「黒」「白」の色彩を用いて、自然の循環と人間の在り方を表現した。